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OandaのAPIの実質負担金額について説明するよ
2021年3月までFXでAPIといえばOandaというくらい有名だったOanda APIですが,とあるベンチャー企業のAPI不正利用とみられるトラブルにより2021年3月から無料で利用できなくなりました.2021年5月においてOandaAPIを利用するに当たっての条件と費用についてまとめます.
概要
従来は20万円の入金によりOanda APIを無料で使うことができましたが,現在は月に50万ドル以上の取引を毎月行ってゴールド会員になる必要があります.海外の業者だと月当たり1000アクセスまでは無料で配信する会社があるのですが(※末尾にリンクあります)Oandaのようにオーダーブックは提供していませんので,PythonなどでFXの自動売買を検討する場合,Oandaを利用できれば大きな強みになります.
Oanda APIを利用する条件
2021年現在,Oanda APIを利用するには月に50万ドル以上の取引を行いゴールド会員になる必要があります.会員ステータスはRegular,Silver, Goldの3区分で
- Regular会員:口座を保有しているデフォルトの状態
- Silver会員:前月1万USD の取引実績
- GOLD会員:前月50万USDの取引を実績
取引量の算出は往復で算出すると言うことですので,例えばUSD/JPYでUSD25万を新規で買いUSD25万を決済する(売る)とUSD50万として計算されGOLD会員となります。1ドル100円とすると5000万円ですのである程度大きな額を売買する必要があります.
実際の利用料はいくらなのか
では,50万USDの取引は実際どの程度のコストなのでしょうか.スプレッドから算出すると現実的な数字が出てきます。
OANDAのプロコースのスプレッドは0.8pipです。ベーシックならこの半分ですが、APIを使うならプロコースが前提となるため,GOLD会員になるための費用(=APIの利用費用)は下記のようになります
(0.8)*50*10000/100 = 4000円
月に4000円でOanda APIが使えるという計算になりました.50万ドルの取引と言われるよりハードルは下がりますが,以前は無料だったことを考えるとかなり高いという印象です.
その他のAPIを提供している会社
The Currency Exchange Rates
月に250回までなら無料です.
https://exchangeratesapi.io/pricing/
Open Exchange Rates
個人的には一番信頼感があります.月に1000回までなら無料ですし,12ドル払えば1時間ごとのデータが得られます.
Xe
有料ですがまぁ信頼感はあります.
https://www.xe.com/xecurrencydata/
その他のサイトについて
https://medium.com/@yasunaka.cho.rakuten/top-10-currency-and-forex-apis-oanda-xe-and-currencylayer-9914c830d4b2
また,OandaがAPIの無料提供をやめた理由については下記に書きました,QUOREA FXはほんと迷惑です。